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23年3月

◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡です。まちづくりに生かす多面的な連携について、一般質問いたします。
 まちづくりという言葉には厳密な定義はなく、その範囲がとても広く漠然としており、具体的なイメージがつかみにくいと言われることがあります。確かにまちづくりという言葉には、いわゆる都市計画や地域計画のことを指したり、地域の産業振興や福祉など、住民の暮らしに関わることとすることもあります。また、お祭りや文化行事などと関連したことを指すこともあります。しかし、これらを個々ばらばらにとらえるだけでは、まちづくり、地域づくりとは言えず、これらを総合する概念としてのまちづくりであり地域づくりでありと、トータルのものとしてとらえるところに、この言葉の本来の意義があると考えております。
 その意味で、まちづくりには、それらを動かす人々が欠かせません。その人づくりは、地域の産業や福祉分野、あるいは芸術・文化、スポーツ、コミュニティー活動など、さまざまな分野におけるまちづくりのリーダー的な役割を果たす人材を育成することであったり、市民の自主的なまちづくり活動を支援することにより社会参加を促し、自己実現の場を提供することでもあります。その結果として、地域の活性化が図られ、市民福祉の向上や地域の発展につながります。
 今、各地でその人づくりやまちづくり活動に大学や企業との多様な連携による取り組みが展開されております。そこで、箕面市におけるこれらの多様な連携を活用したまちづくりについてお伺いします。
 まず、人づくりにおける連携についてお伺いします。先ほど申しましたように、まちづくりには人材の育成が欠かせません。その大きな役割を担うのは、生涯学習やリカレント教育ではないかと思います。
 そこで、箕面市の生涯学習について少し整理をしてみます。箕面市は、平成4年(1992年)に、箕面市生涯学習推進構想を策定し、その後、いつでも、どこでも、だれでもが学習活動ができる環境醸成に取り組んできました。さらに、平成21年(2009年)に、箕面市生涯学習推進基本計画を策定し、そこでは次のような内容が示されております。
 これまでに増して、生涯にわたる学習機会の保障が求められており、仕事の仕方や生活の利便性の問題だけでなく、情報リテラシーへの学習が、子どもの安全・安心にも深く関わり、青年層は本人の個人的責任に帰せないにもかかわらず、ニートなどの言葉にあらわされるような不安定な生活を余儀なくされている。リカレント教育などの必要性が提唱されていながら、有効な手だてが講じ切れていない。さらに、地域のつながりはますます希薄となり、無縁社会などと言われるように、地域のコミュニティーは崩壊の危機であると言わざるを得ない状況にある。独居の高齢者や子育て層が地域において孤立し、孤独で不安な生活を送っている状況もある。このような状況の中で、人生や社会のことを知り、世代を越えた交流を促し、みんなで力を合わせて地域の課題を発見し合い、支え合っていくための生涯学習の推進が、これまで以上に求められているとしております。さらに、これまでの到達の評価として、人材育成、学習成果を生かす仕組みづくりに課題が残されている。
 今後は、市民が自主的に仲間とともに学び、交流する機会の保障とともに、地域課題、社会的課題の発見、学習機会の提供を目的意識的に行い、その解決に向けて、みんなが知恵を絞る市民社会づくりをめざし、生涯学習の充実を行うことが求められているとしております。
 さらに、これから取り組む生涯学習において、まちづくりにつながる方向性を打ち出し、社会的課題の学習機会を充実させると同時に、高齢層や子育て層、学齢期、青年層の年齢階層別課題の学習機会の充実や地域課題の発見、学習、歴史・伝統・文化の継承、創造による箕面独自の文化形成に取り組むとしております。その具体的な内容としては、文化・生涯学習施設推進本部会議等を活用した庁内連携の強化、協定大学の市民公開講座PRと市内公共施設での開講誘致、商工会議所、府機関などとの連携強化による専門的学習機会の誘致、放送大学の宣伝強化、みのお市民大学の学部充実、みのお市民大学の企画運営への市民の参加、学習成果を生かす機会の提供、学習ニーズとマッチング手法の検討、学校との連携、学校支援に取り組む人材の掘り起こし・養成などとし、これらを2年のうちに取り組む内容としております。さらに、NPO、協定大学関係機関等を交えた生涯学習振興機構の検討、協定大学の市民講座開講を市の公共施設で定期的に開講、これを6年以内に実現をめざすという目標を掲げております。
 そこで、現時点でこの基本計画の実現に向けてどのような取り組みがなされているのでしょうか、お伺いいたします。
 また、現在開講されているシニア塾は、みのお市民大学の一講座と見ていいのでしょうか。それとも、みのお市民大学にかわる講座なのでしょうか。みのお市民大学にかわる講座とするなら、シニア世代を中心としたシニア塾は、いつでもどこでもだれでもを掲げる生涯学習のあり方から見れば後退しているということになりますが、それぞれの関係や役割についてお伺いします。
 次に、地域課題、社会的課題の発見やその過程の活用は、まさにまちづくりと考えられ、そのプログラムをより先進的に充実したものにするには、現在の協定大学との公開講座にとどまることなく、多様な分野での学びの機会を整備し、地域の活性化につなげることが必要であると考えます。今、多くの大学は、地域との連携を重要視しており、多様なニーズに対応しようとしております。公開講座以外にも、実践的な連携として多様な連携を図っております。大学は地域にとってまちづくりを進める上での貴重な資源であり、重要なパートナーです。まちづくり課題に関する研究・教育、まちづくりを支える人材育成、社会人教育、都市のにぎわい、活力の源泉である学生の存在とそのエネルギー、留学生等との国際交流の機会の提供、まちづくりと調和したキャンパスの形成、施設介護など、大学は地域にとって多面的な存在価値があり、これらをまちづくりに生かすことが求められております。
 大学と地域の連携、協働によるまちづくり推進の一部を紹介いたします。金沢市では、金沢大学、金沢美術工芸大学と連携し、郊外に居住する学生、留学生をまちなかに呼び込み、既存ストックを題材とした実験等を通じて、中心市街地に新たな交流機会やにぎわいを創出する方策に取り組んでおります。
 また、福井県若狭町では、関東学院大学と連携し、地域資源である鯖街道熊川宿を活用し、林業、ツーリズム、食をテーマにした大学のない地域における大学連携マネジメント体制の構築や地域の担い手を輩出する人材育成プログラムの策定を構築しております。さらに、お隣の豊中市では、大阪大学と市民活動団体が中心となり、ニュータウンにおける多世代、他分野、新旧住民が互いに知恵を出し合い、コミュニティーの活性化や住みかえ支援のコミュニティビジネスなどを促進しております。
 まだまだありますが、こうした講座以外の連携が最近多くなっております。また、大学の専門性を生かしたリカレント教育、資格取得やキャリアアップをめざすエクステンションプログラムなどを受講して、地域社会で起業を支援する例が見られます。福祉や環境、あるいは観光、商業などの分野での社会企業を支援するプログラムも見られます。さらに、早期退職によるベンチャービジネス起業の経理、財務、総務などのマネジメントの学びをサポートして、小粒ではあるが個性的な企業を育成した成功例もあります。リカレント教育の一環とも言えるかと思います。
 そこで、このような従来の公開講座といった枠を越えたまちづくりに取り組む人材育成を視野に置いた大学連携について、箕面市はどのようにお考えなのでしょうか。
 次に、地域の資源を生かしたまちづくりの面で連携についてお伺いします。例えば山間・山麓の保全には、そのすぐれた環境を活用することが両輪となるのですが、その環境を活用するに当たって、地権者と企業の連携によるカーボンオフセットやNPO、市民環境団体との連携による社会貢献活動における交流、連携や環境保全型産業の導入など、地域連携によるまちづくりが各地で展開され、地域の活性化に貢献しております。また、その地域の特色ある農林水産物、美しい景観など、長い歴史の中で培ってきた貴重な資源を農商工連携によって、このような資源を有効に活用するため、農林漁業者と商工業者の方々がお互いの技術やノウハウを持ち寄って、新しい商品やサービスの開発、提供、販売の拡大などに取り組み、まちづくりにつなげる支援も図られております。最近の農業の6次産業化などがその一例かと思います。
 箕面では、この方法によりまちなか観光などの展開が可能であるかと考えると同時に、農地保全などの環境保全など、多面的な地域活性化の効果が期待されます。その他にも、多様な方面の地域の担い手の連携として、NPOや商店街、民間事業者、住民、自治会、福祉協議会など、社会貢献を望む企業とそれを結ぶマッチング制度もあり、これらを活用してまちづくりが行われております。箕面市におけるこれからのまちづくりにおいて、このような多面的な連携あり方について、どのようなお考えなのか、市のお考えをお伺いします。
 少子高齢社会を迎え、単なるボランティアではない多様な市民の積極的な社会参加による地域の課題解決や活力の維持など、これからのまちづくりには避けて通れない課題でもあるかと思います。理事者の真摯なお答えをお願いして、私の一般質問といたします。
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