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23年12月

交通
◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡秀幸です。
 今、自転車を取り巻く交通問題が社会的に大きな関心を集めております。箕面市においても、市民からさまざまな問題点を指摘される課題でもありますので、自転車交通への全般的な考え方と今後の対応について一般質問いたします。
 自転車は、子どもから高齢者までの幅広い世代で身近に使われている移動手段で、大阪府は、全国的に見てトップクラスの保有率を示し、箕面市における保有台数も、人口増加よりも高い伸び率を示し、約10万台近い自転車があるものと見られております。
 やや古いデータとなりますが、2005年に実施された主要道路での交通量調査では、国道171号半町交差点付近での自転車の12時間交通量が2,500台に達し、桜井停車場線では2,000台を超えております。直近の2009年10月の調査では、歩行者と自転車の12時間交通量の多い地域は、西部方面の幹線道路に多く見られ、4,000台から5,000台に上る交通量とされております。
 また、自転車の利用実態の一面を示す指標となる市営駐輪場の利用状況を見ますと、箕面駅前の駐輪場が2006年度は年間約13万4,000台から、2010年度には15万2,000台となり、増加傾向にあります。牧落駅前は約8万3,500台、桜井駅前は12万5,000台から12万6,000台の微増という状況にあります。
 千葉大学の鈴木教授による55歳以上の方を対象とした自動車を運転しなくなった後に利用する交通手段について行われた全国的な調査結果では、地方都市では約6割を超える方が自転車を利用するとしております。このように自動車の代替交通としても多く利用が想定される自転車は、市民にとっては重要な交通機関であると言えます。健康志向や環境志向の強まりの中で、とりわけ町なかでの移動には、自動車利用が徐々に減少し、徒歩、自転車、公共交通の3つの組み合わせによる交通ネットワークが今後ますます重要になることが、本市や大阪府の各種の調査、計画にも示されております。
 少し古くなりますが、1990年の都市交通施設整備基本計画、いわゆる箕面市交通体系マスタープランには、二輪車利用促進施策の推進として、駐輪場の整備のほか、市役所や警察、市立病院等の公共施設に、サイクルターミナルの整備やレンタサイクル制度の運用で、市民が手軽に二輪車を利用できる環境を整備する必要があるとしております。
 その後、箕面市自転車のみちネットワーク化計画が2009年7月に策定され、基本方針では、安全であることを第一として、走行空間の環境整備、快適、利便性に関する取り組みとして、公共施設や鉄道駅、バス停などとネットワーク化することにより利便性の向上を図るとしております。さらに環境負荷の軽減、健康増進、地域経済の活性化などにも自転車利用を推進していくことが上げられております。
 また、国においては、クリーンかつエネルギー効率の高い都市内交通体系を実現するため、乗用車から自転車への転換を促進する必要がある一方で、交通事故全体に占める自転車関連の事故の割合が拡大傾向にあり、自転車事故対策が喫緊の課題であるとの認識で、国土交通省と警察庁が連携し、安全で快適な自転車走行空間の整備を積極的に推進するために、平成19年度に全国98のモデル地区を指定して、自転車走行空間整備の課題の把握や対応案の検討を行っております。それを受けて、モデル地区の取り組み評価や検証、あるいは安全で快適な自転車利用環境を創出するためのガイドラインの提案などを行うために、安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた委員会が設置されております。来年2月には、この委員会で自転車利用環境創出ガイドラインの提案がなされる予定となっております。
 今、箕面市においては、都市交通戦略会議が開催されていますが、このような自転車に対する全般的な議論が不足しているように思います。本市の市内交通の自転車の役割は大きく、自転車交通を踏まえた戦略的計画が必要ではないかと考えます。市は、これからの交通政策における自転車交通をどのように位置づけ、考えておられるのか、お答えいただきたいと思います。
 以上のように自転車交通を推進することは必要であると考えますが、最近の自転車が関係する事故が社会的に大きくクローズアップされております。本市でも歩道を走行する自転車にヒヤリとしたという歩行者の苦情をよく耳にします。その原因は自転車の乗車マナーが悪いというだけでは解決しそうになく、本格的な走行環境の整備が必要と思います。
 平成23年3月29日に改定された大阪府都市計画区域マスタープランでも、公共交通ネットワークの充実に向けた検討を行うとともに、効率的な道路ネットワークの形成を図ることや、安全・安心確保のための歩行者・自転車走行空間づくりを進めるなどとしております。自転車の走行環境の改善としてのハード施策と、マナーアップや啓発などのソフト施策を、それぞれの地域や団体に合った手法で検討する必要があると考えます。
 箕面市内における自転車の事故は、大阪府警の記録によりますと、昨年、2010年の1年間の件数は177件に上り、歩行者は58件、本年は、9月末時点となりますが、自転車の事故が127件、歩行者の事故は32件となっております。これらの発生地点は、止々呂美や山間地域を除く市内一円で大半が発生しております。必ずしも交通量の多い道路に限っているわけではありません。この発生状況から見て、自転車専用レーンや自歩道の整備は有効な改善策であるとは思いますが、短期的に市内全域でできるわけではなく、走行環境の改善については、まさしく戦略的に取り組む必要があると考えます。
 こうした走行環境の整備は、自歩道の整備をその基本としつつも、住宅地内の幅員が比較的狭く、自動車の通行が少ない道路を、歩車共存道路、いわゆるコミュニティー道路のような位置づけによる整備を積極的に進め、景観面などからも配慮され、まさにコミュニティーの生活軸を形成し、隣り合うコミュニティーとのネットワーク形成を図るなどの総合的、多面的な取り組みをして進めることが必要と考えます。市域全体のまちづくりにとっても有効だと考えます。
 これは取り組みのアイデアの一つであり、改善策はさまざま考えることができます。事故が発生した箇所をはじめ地域の危険箇所の点検などから始め、多くの人の知恵を出し合う工夫が要るのではないでしょうか。バリアフリーのときは市民や障害者の方が参加して計画をつくり上げていった実績があり、そのような手法でのまちづくり調査検討をすることによって、地域に密着した施策としていくことが望ましいと考えます。こうした取り組みについて、市のお考えをお聞かせ願います。
 さらに、事故が多く発生しているところや危険度の高いところを優先的に改善する必要もあります。例えば、国道171号半町交差点は小・中学生の通学路であり、高校生や石橋方面に向かう通勤・通学の自転車が狭い歩道にふくそうしています。さらに、国道から右左折し、聖苑や中央環状線方面に向かう車と、逆に国道に流入する車も多く、交差点改良と同時に歩車分離信号の導入などのソフト対策などを検討すべきではないかと考えます。幸い、この交差点では、まだ大きな事故は発生しておりませんが、関係者の協力により未然に防ぐ意味からも、検討すべき箇所の一つと考えます。
 マナーアップについては、民間の企業が一般市民向けの講習会を行うなどの動きもあり、自転車通学の多い高校などとタイアップして取り組むなど、市としてマナーアップや安全啓発をどのように取り組もうとされているのか、お考えをお伺いします。
 次に、箕面駅前駐輪場の整備計画が予定されていますが、より利用しやすい施設であることはもとより、商業の活性化に対しても有効なまちなか観光にこれから力を入れていかなければならないと考えますが、これには自転車利用が最適で、自転車による地域の活性化計画とマッチングすることも重要と考えます。ハード整備に当たっては、そうした計画がきちんとできていないと、せっかくの投資が有効に働かないことになりかねないと考えます。
 箕面駅前の駐輪場は、滝道観光をはじめとした、まさに地域の活性化拠点施設として機能させるべきと考えます。現時点では詳しい説明を受けておりませんが、PFIの手法による単体としての経済効率のみならず、まさに戦略的なまちづくりをどのように機能させるかを、市の姿勢として持っていく必要があると考えます。この点について現時点でどのような見解をお持ちでしょうか。
 さらに、各地で取り組まれている都市型のレンタサイクルなどの取り組みも重要な施策ではないかと考えます。必ずしも市の直営でなく、幸い、桜井駅、牧落駅、箕面駅の近くには、それぞれ自転車屋さんが立地しております。協力を仰ぎながら展開する方法を考えることができるのではないでしょうか。
 「地域の魅力・顔づくりプロジェクト」でも施行されましたが、市民等への認知度がほとんどなく、芳しい結果が得られなかったようですが、工夫の余地はあるものと思います。当時の電動アシスト自転車を府から貸与され、現在市内の2カ所でサイクルシェアの取り組みをしている市民団体があり、こうしたところと協働して取り組むこともできるのではないでしょうか。
 また、西部地域には駅と商店街がほぼ一体化しており、磐田市では電動アシスト自転車の太陽光による充電スタンド整備を図り、買い物中や市役所の用事を済ます間に駐輪場で充電サービスを展開するなどの例があります。車に対するインセンティブがあるなら、自転車に対してのインセンティブもあってもいいかと思います。このような取り組みによる活性化策も必要ではないかと考えます。
 まちづくりと一体となった自転車利用の総合的な環境整備など、これからの自転車交通全般に対する市のお考えをお聞きして、私の一般質問といたします。
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