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21年12月

◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡です。駅前周辺整備における市民参画について、箕面駅周辺整備と桜井駅周辺整備に関する市民参画という2点の一般質問をさせていただきます。
 昨年の12月定例会では、私は政策決定と住民意向把握について一般質問させていただきました。改めて、現在進捗の2事業について、どのような合意形成の取り組みがなされているのか確認させていただくものです。
 市民の合意形成は社会資本整備を行う場合の前提であり、あらゆる場面に適用を検討されるべきものであると考えます。
 その対象は、一般的に公園や街路などの身近な公共施設整備、幹線道路や河川、大型施設などの大規模な公共施設整備、それに地区計画やまちづくりの将来計画策定、条例などの将来のまちづくり政策やルール化に関する施策が対象とされております。
 市民合意を得る目的はその事業の段階や規模で異なりますが、事業を行うか行わないかの合意形成、あるいはまちづくりの方向性など将来の方向性の合意形成、位置選定のための合意形成、市民ニーズを反映させ受益の質を高めるための合意形成、さらには維持管理への参加など継続的なまちづくり活動を推進するための合意形成、一部の受忍を強いる、特定の住民から理解を得るための合意形成などが挙げられます。
 これら合意形成は単なる利害の調整ではなく、現在の社会経済情勢が経済の停滞や高齢化社会の到来により、より少ない投資で大きな効果が求められ、さらに社会的弱者やサイレント・マジョリティーも考慮した施策のあり方が求められていることから必要とされております。
 具体的な合意形成の目的には、経済的な負担がどれだけ、だれにあるのか、地域への経済効果や生活への効果はあるのかなど期待できる効果はどこにどの程度あるのか、環境への影響などマイナスの効果はどこにどの程度あるのか、実施順序は適切かなどが目的となり、これらを理解された上で合意される必要があります。
 これを事業段階別に整理するともっとわかりやすくなります。
 まず、構想段階では事業の必要性、妥当性、効果、環境などへの影響を明らかにするとともに、広く住民の意見を反映する機会を確保するなどの透明性のある合意形成が求められます。
 次に、計画段階では事業に対する具体のニーズ、整備手法、費用対効果など詳細な情報を共有し、協議調整を行い、事業決定を行うための合意形成がなされ、事業の位置や構造など事業の骨格が決定されていきます。
 さらに、設計段階に入り、直接影響を受ける関係者の理解を得ることを含め、具体のデザインを決定していくための合意形成となります。
 あと、施工段階では円滑な事業実施や供用のための関係者の合意形成、さらに運用、維持管理段階での役割分担などの合意形成があります。
 また、各段階で、施設によってそれぞれの合意を得る手法や行政の関わり方も異なってきます。
 このような前提を踏まえ、進行中の2事業について市民参加、合意形成がどのように考えられているのかを確認させていただきます。
 まず、箕面駅周辺整備についてお伺いいたします。
 箕面駅周辺整備計画は平成19年7月に策定され、このたび国の地域活力基盤創造交付金、及び大阪府からの歴史・文化的まち並み再生補助金の交付が内定したことにより箕面駅周辺整備実施計画の策定が進められており、10月27日に第1回の箕面ロマン創出懇話会が開催されました。
 そこに事務局から提出された資料によると、懇話会の役割は、「平成19年7月に策定された箕面駅周辺整備計画をベースとし、石畳と淡い街灯まちづくり支援事業のコンセプトに沿った明治情緒あふれるまちづくり(箕面ロマン)の具現化方法について協議します。懇話会は、箕面駅周辺整備実施計画案について精査・検討し、関係者・府・市が一定の共感を得る箕面駅周辺整備実施計画書を策定します」としております。
 しかし、市が大阪府に申請した歴史・文化的まち並み再生補助金(石畳と淡い街灯まちづくり支援事業)提案書には、まちづくりの目標やまちづくりプランに係る箕面ロマンの基本的な方向性や事業の内容が市当局によって大きく変更された計画として示され、さきの懇話会で市民参加を得て検討、決定したコンセプトとは異なる事業となっております。
 また、懇話会では唯一の景観デザインの専門とされている学識経験者の委員の、どのような駅前や商店街をめざすのかといった方向性の確認をすべきとのアドバイスを考慮しないままに、素材や色決めなどの実施設計レベルのことを議論しているかと思えば、現在の駅前の基本的な問題点の指摘と改善案が議論になったり、何を求めて議論しているのかが不明確な懇話会となっております。
 最終回はこの専門家も欠席され、意見に対するサジェスチョンや議論を専門的にサポートする人もいないまま、強引な意見集約がなされているように実感しました。
 そのような、ともすれば形式的な手続を消化するために開催されているとも思えるような懇話会、市民参加となっていると同時に、その一因に、参加している職員の市民参加に対する意識やスキルにも問題があるようにも感じました。
 本来、歴史・文化的まち並み再生補助金(石畳と淡い街灯まちづくり支援事業)応募に先立って、連続する駅周辺の規定の整備計画と瀧道の整備について整合性を図りながら、周辺一体のまちづくりを地域の商業者さんや市民を主体とした懇話会で議論しながらコンセプトワークが行われるべきであったと考えますが、市の見解はいかがでしょうか。
 次に、懇話会のメンバーの選定はどのようになされたのでしょうか。
 さきの質問と関連しますが、懇話会はあくまでも決定機関ではなく意見を伺うところなのでしょう。せっかくの市民参画を行っていただいているのに、その会の目的や導き出す目標があいまいで、募集する市民も画一的な募集になっており、本当に適切な議論がなされているのか検証する必要があり、市民の段階的な参画のあり方を考えていただく必要があると考えます。
 専門的見地のアドバイスを期待して参加していただいている専門家にとっても効率的な議論ができない状況にあると考えるわけですが、とりわけ今回の懇話会に関してどのような見解をお持ちか、お聞かせください。
 次に、大阪府への補助金申請提案書の連携・協働性の欄に「箕面ロマン創出ワークショップを立ち上げ、本事業を推進していきます」と記述されております。
 また、本年7月3日付の報道資料の事業スケジュール案には「21年度にワークショップ、実施設計」としております。しかし、箕面ロマン創出懇話会の運営について、資料3では「平成19年7月策定の箕面駅周辺整備計画を担保するため、改めてワークショップ及びパブリックコメントを実施する予定はありません」としております。
 今回の事業は、さきにも述べたように、本来2つの事業を合併して実施しようとする状態であり、突然提案された瀧道部分の整備についての市民意見の聴取の場が絶たれることになります。
 市民参画を推進していかなければならない昨今の流れに逆らうような今の進め方には問題があると考えますが、現在の状況について市の見解を伺います。
 時間が足らないとの意見が懇話会メンバーからも聞かれますが、約5億円、市負担金約7,000万円にもなる事業内容をこのような状態のまま12月18日で終了となっておりますが、本当に所定の成果が得られたと考えておられるのでしょうか。
 不十分な場合はどのように事業を進めていこうとしておられるのか、真摯なご答弁をお願いします。
 次に、桜井駅前周辺整備についてお伺いします。
 桜井駅前は既に十数年来の懸案となっており、今までも議会での多くの一般質問等がなされてきております。このたび、駅前整備の大きな一歩を踏み出す条件が整いつつあります。
 そこで、今の時点では、最初に整理させていただいた段階別でいうところの構想ないしは計画段階での市民合意形成、参画の段階になるかと思います。この事業における今後の市の取り組みを確認させていただきたいと思います。
 まず、桜井駅前広場整備事業は51年前の都市計画決定による事業を進めようとしておりますが、これからの地域社会のニーズや駅前の商業活性化に対してどのようにまちづくり事業を進めていくことが適切なのかを検証し、取得しようとしている土地の利用についても中長期的に地域の住民の合意形成、意見集約が必要と考えます。
 そのような状況での桜井駅周辺をどのように位置づけ、今後どのようなまちづくりを進めていこうとしているのでしょうか。
 また、事業が、これからの桜井駅前周辺整備事業では各段階での市民の合意形成が図られるべきであると考えます。箕面市まちづくり推進条例第1条には、「この条例は、計画的な土地利用と市民参加によるまちづくりの推進に関し基本となる事項を定めることにより、安全で良好な市街地の形成を図り、もって魅力あるまちづくりの実現に寄与することを目的とする。」とあります。
 また、第5条では、「市は、事業者及び市民に対し、まちづくりの推進に関する意識を高めるための必要な措置を講ずるもの」としております。
 さらに、第33条では、「市長は、市民の自主的なまちづくり活動を支援するため必要があると認めるときは、地区まちづくり協議会その他まちづくりの推進に関して自主的な活動を行う団体等に対し、まちづくりに関する情報の提供、技術的な支援等を行うものとする。」、「2 市長は、地区まちづくり協議会の行うまちづくり活動を支援するため必要があると認めるときは、その運営及び地区まちづくり計画の案の作成に要する経費の一部を予算の範囲内において助成することができる。」とあります。
 市民参画のまちづくりを進めるための支援を明確に規定しております。この条例を受けて、今後どのような市民参加を進めようと考えておられるのか、お示しいただきたいと思います。
 次に、市はホームページで「<緊急特別対策>桜井駅前地区再整備の推進」の中で、行政の役割として①駅前広場の整備、駐車・駐輪機能の確保、②市民・交流賑わい広場の整備、③賑わいの道づくり、道路修景施設・バリアフリー化を挙げ、地元の役割として商業の復活、①土地所有者、商業者等が商業施設の建築を行う、②商業者による自力更新や土地所有者等による商業施設の共同事業等を市が支援するとしており、事業主体を明確に分けております。
 しかし、駅前広場と商業施設は一体不可分であり、駅広などの公共事業と民間事業との整合性をどのように図るのか、計画段階から一体的な計画の策定を行う必要があり、そのビジョンづくりに当たって、地域のニーズをどのようにまちづくりに反映させるのか今から検討していかなければならないと思います。
 その方策として、箕面市まちづくり推進条例に定めるまちづくり検討地区の適用など、市の方針を早急に示していただきたいと思います。
 また、桜井には商業者と消費者の共同組織「さくら会議」が地域活動を展開しており、こうした既存の組織を核にして展開することも考えられ、それらをサポートする体制を整えてまちづくりを促進すべきと考えますが、市の対応をお示しください。
 以上、箕面駅前周辺整備と桜井駅周辺整備に関する市民参画についての一般質問といたします。市当局の誠実な答弁をお願いいたします。
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